信用調査業界


まず、超簡単に論ずるなら、“人”を調べるのが探偵さん。
“企業”を調べるのが信用調査会社。
つまり、信用調査会社を昔風にいうと“興信所”です。
企業信用に関わる事項を調査したり、情報収集したりする機関で、
その歴史を紐解くと、1830年イギリスで産声を上げた
ペリー・コマーシャル・エージェンシーが起源といわれています。
その後、1841年Dun and Bradstreet(D&B)が創業、
同社が現在 業界の世界ナンバーワン。
日本では、1892年 日本銀行大阪銀行団の支援のもと
当時日銀の理事で関西経済界の重鎮であった外山修造氏が
「商業興信所」を創業したのが始まりといわれいます。
その後、1892年に白崎敬之氏が「商工社」(現・東京商工リサーチ)、
続いて1896年 当時 第一銀行の頭取で“日本経済の父”といわれた
渋沢栄一氏の主唱で、日本銀行東京銀行団の協賛により
「東京興信所」(後に商業興信所と合併、東亜興信所となる)が設立。
1900年 後藤武夫氏により「帝国興信所」(現・帝国データバンク)が設立されました。
以降、郡小興信所の排出が相次いだようですが、
戦時下 統制経済に以降したことで信用取引もなくなり、
多くの興信所は自然淘汰。現在では、帝国データーバンク、
東京商工リサーチ、東京経済、信用交換所グループの4社が
国内業界を代表する存在として知られるところとなっています。