遂に牛丼業界も再編“すき家”が“なか卯”を買収


大手商社・双日は発行済み株式数の約51%を保有する大手牛丼チェーン「なか卯」の株式のうち約33%を、同じ大手牛丼チェーンで「すき家」を展開するゼンショーに売却することが決定したらしい。関係筋によると2月28日に正式発表するそうだ。
牛丼業界はBSE(牛海綿状脳症狂牛病)による米国産牛肉の輸入停止で苦戦を強いられているところが多く、大手チェーンでは初再編。ゼンショーなか卯筆頭株主となるわけだが、なか卯すき家を合わせた店舗数は、800店オーバー。つまり、「松屋」を抜いて「吉野家」に次ぐ業界二位の規模になるといわけだ。一方のゼンショーなか卯の買収で規模を広げ、経営基盤を強化することが目的で、牛丼業界の再編第1号となる。
なか卯双日の前身の旧ニチメンが平成十四年にハンバーガーチェーンのモスフードサービスから買収、商社の食品関連事業の拡大を狙っていたが、牛丼チェーンの運営と商社の既存事業との相乗効果が薄いため、経営の主導権を手放すことにしたらしい。