商社審査部25時-知られざる戦士たち 高任和夫


筆者の高任和夫は、東北大学法学部卒業後、三井物産入社。
1983年に本書『商社審査部25時』を発表。
以降、作家とサラリーマンの二足のわらじを履き続け、1996年50歳を機にして、
国内審査管理室長を最後に三井物産依願退職し作家活動に専念している。


物語の主人公は商社の審査部第3課長。
“呉の造船会社が危ない”という緊急情報が入ったことから物語は展開する。
同時に、福岡の取引先企業の社長が急逝し事態は風雲急を告げ、
主人公の眠れない日々がはじまる。
日の当たらない部署にいるサラリーマンたちの熱き闘いがリアルに描かれている。
知る人ぞ知る高任和夫の商社マン時代に執筆した渾身のデビュー作。

商社審査部25時 (講談社文庫)

商社審査部25時 (講談社文庫)