インディヴィジュアル・プロジェクション 阿部和重

群像新人賞、野間文芸新人賞、伊藤整文学賞、
そして芥川賞を受賞してきた阿部和重。
にもかかわらず、
以外と知名度は低くかった彼が一躍名を広めたのがこれ。
“Ｊ文学”“渋谷系文学”の旗手として
確固たる地位を確立した作品がと言えよう。
主人公はスパイ私塾訓練生上がりで、
これに絡むのが、“プルトニウム”、“ヤクザ”、
“15歳の援交少女”などなど。
騙しあいと錯乱の一冊。

インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)