自分を励ます心の支え


数年前に聞いた日本マクドナルド藤田田社長の講演での話。
藤田氏は二十代の頃に今の仕事をはじめた。
銀行がカネを貸してくれなかった頃など夜も眠れぬ日々もあったそうだ。
「くよくよ考えてもしょうがない。明日はまた日が昇る。」と
自分を励ましてきたそうで"私は楽天的"と云っていた。
また、創業時より毎月5万円の積立を今でも続けているそうで、
「このカネは会社を止める時まで絶対に手を付けない。このカネに手をつけたら自分は弱い男だ。」と決め挫けそうになった時、
この通帳を見て"まだやれる"と自分を励ましてきたそうだ。
人間たるもの弱くなる時も勿論ある。
そこで 自己研鑚の術を有すか否かは大事なことであろう。
藤田氏の積立預金のように金額の大小やカタチなどではなく、
本当の"心の支え"をもっている経営者は自分に鞭を入れ前へ進む方法も知っている。
ちなみに余談であるが、
藤田氏は銀行の頭取と会った時「その預金は今いくら位になっていると思いますか?」
と尋ねるそうだが、誰も金額を当てた頭取はいないそうである。